久米島町では、毎年、久米島高校を卒業する離島留学生たちが3年間の想いのたけを綴る、離島留学卒業報告会を開催しています。
お世話になった地域の方々や保護者、友達への感謝の想いを語る、とても素晴らしい場です。文章だけでその雰囲気をすべて届けることは不可能なのですが、彼らのスピーチ原稿を、このブログにて公開していきます~。
今回紹介するのは、福岡県出身、江口千花さんのスピーチです!
私が島に来た理由
まずは、3年間を無事に終えることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。
中学生の頃、じんぶん館の屋上で見た星空に圧倒され、私は離島留学をすることを決めました。
久米島に来て、沢山の方々が支えてくださったおかげで、私は多くの学びと思い出を得ることができました。
地域の輪の中で生きること
高校生活では、ハーリーや体育祭でのエイサー、海ぶどう養殖場でのインターシップなど島特有の体験をすることができました。
ハーリーは部活の遠征や天候不良により3年生のときしか参加することができませんでしたが、強く印象に残っています。
子供からお年寄りまでが駆けつけ、街全体で盛り上がる様子は、私にとって新鮮で、とても魅力的に感じました。
生まれ育った街に誇りを持ち、地域の一員として生きていくことは、私の憧れでもあります。そんな輪の中で少しの間だけでも過ごせたことがとても嬉しかったです。
挑戦と応援してくれた先生
留学や研修などの様々な挑戦をすることができました。
1年の夏に参加したハワイ留学や、2年の頃に採用されたトビタテの留学を通して、私の夢であった海外留学を2度も経験することができました。
2年で参加したグレードアップでは、レベルの高い他校の生徒と共に講義や講演会を聞いたり、県外の難関大学への訪問を行いました。レベルの違いに圧倒され、進路について悩むこともありましたが、久米島高校とは少し違う雰囲気で勉強のことを考えることができたので参加してよかったと思います。
久米島高校は難関大学に進学するための学校ではありませんが、生徒の挑戦を応援し、サポートしてくださる先生が沢山いました。また、受験では、忙しいはずなのに真剣に対応してくださる先生がいてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
価値観の違いを乗り越えて
寮生活では、ほかの寮生の生き方を間近で見ることができ、離島留学をしていなかったら知らなかったかもしれない様々な考え方を知ることができました。
はじめの頃は些細なことで話し合いになったり、不満に繋がったりしましたが、時間が経ち、価値観の違いを理解できるようになることで、良い関係を築く為の知恵を少しは身につけられたのではないかとおもいます。
お世話になった方々へ
この3年間、楽しいことだけではなく、辛いことも沢山ありましたが、支えてくださる方々のおかげで、今までの人生で一番楽しい時間を過ごすことができました。
久米島での親として、いつも見守り助けてくれた吉野さん、夏休み、旧盆を体験させてくださりとても楽しかったです。
また、忙しいはずなのに、家に滞在させていただき本当にありがとうございました。
吉野さんがいたおかげ、安心して島での生活を送ることができました。
くだらない話から真面目な話まで聞いてくれたハウスマスターの陽子さん、みきてぃー、あさみん、マスタールームでだらだらとお喋りすることが私の至福の時間でした。
もうその時間もなくなると思うと寂しいです。
楽しい時間をくれて、本当にありがとうございました。
そして、3年前、久米島に送り出してくれたお父さん、お母さん、今まで支えてくれてありがとう。
3年間でどれだけ成長できたか自分ではあまりわかりませんが、これからの生活で体現できたらいいなと思います。
島に来て、私は沢山の温かい人に出会うことができて本当に嬉しいです。
島での日々は私の宝物
私はこれから、将来の夢を実現させるために、一度島を離れます。だけど、必ず戻り島に恩返しをしたいです。明後日には島を離れますが、第二の故郷としてこれからもお世話になりたいと思います。
離島留学で島に来て、じんぶん館に住み、久米島高校に通った日々は、私の宝物です。本当にありがとうございました。
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