久米島高校の総合学習「まちづくりプロジェクト」では、高校生自身が地域の課題解決にチャレンジをします。
1年生の1学期は、まず久米島について「学ぶ」時間。
毎回3名の講師を招待し、生徒はそれぞれ話を聞きたい講師を選択します。
第2回の7月10日(水)。
この日は、久米島町ドリーブチャレンジの嘉手刈亜由子(かでかるあゆこ)さん
久米島町集落支援員の池原久美子(いけはらくみこ)さん
久米島博物館学芸員の宮良みゆき(みやら)さん
を招待し、お話を伺いました。
今日は、池原久美子さんの講演内容について紹介をしていきます。
講師プロフィール
池原久美子さん。
大阪で10年間銀行に勤務。
銀行をやめた後、約1年間全国の農家を回る。
現在は、久米島町集落支援員として、地産地消のプロジェクトに
携わっている。
集落支援員とは? ①地産地消
集落支援員の仕事は大きく分けて2つ。
ひとつは地産地消の促進。
地産地消とは、地域で育まれた生産物や資源を、地域で消費すること。
主な業務は、島内生産者と、島内の消費者を仲介することです。
販売するほどの量はないけれど、家族で消費するには多すぎて、畑で作った野菜を腐らせてしまう生産者。
ホテルや、まだ久米島に知り合いが少ない移住者などの消費者。こういった生産者と消費者を繋げています。
地産地消の良いところは、消費者に新鮮な野菜を届けられること。
そして、農家さんの運送費の負担が減り、品質向上などにコストをかけられる点です。
集落支援員とは? ②地産外消
もうひとつの仕事は、地産外消の促進です。
地産外消とは、地域で生産されたものを、地域外で消費すること。
地産外消活動の目的は、久米島の場所・特産を認知してもらうこと、そして生産者の利潤を生むこと。
今月、仙台へ久米島の特産を届けに行くので、その際に持っていく特産品のアイディアを生徒から募り、
たくさんのアイディアが出ました。
農業はまだまだ伸びしろがある!
現在、日本の自給率は40%。自給率を高めるためにも、農家の需要は増しています。
それに、久米島で日常的に食されているものが、東京では付加価値の高いものとして販売されています。
島外には、値が張っても欲しいと思う消費者がたくさんいます。
農業というと大変なイメージがあるけれど、まだまだ伸びしろのある仕事なので、ぜひ挑戦してほしいです!
身近なところから、一緒に盛り上げていきましょう!
最後に生徒の皆さんにお願いしました。
「地産地消、地産外消の活動をしている池原という人がいることを、ぜひ周りの人に伝えてください。それと、もしも自宅の畑で余らせている野菜があれば、相談してください」。
まずは身近なところから、一緒に久米島の地産地消、地産外消を盛り上げていきましょう!